DigitalBlastと埼玉県加須市の「加須宇宙米」が宇宙へ打ち上がりました! ~新型宇宙ステーション補給機1号機「HTV-X1」に搭載、10/26(日)に種子島から打ち上げ

小型ライフサイエンス実験装置の開発や宇宙産業の活性化・新事業創出をサポートする株式会社DigitalBlast(東京都千代田区、代表取締役CEO:堀口真吾)は、埼玉県加須(かぞ)市(市長:角田守良)と進める「加須宇宙米プロジェクト」において、加須市で生産された種籾を搭載した新型宇宙ステーション補給機1号機(HTV-X1)が、2025年10月26日午前9時00分にH3ロケット7号機で国際宇宙ステーション(ISS)へ打ち上げられたことをお知らせいたします。

 

■加須未来館でパブリックビューイングを実施

当日、加須市では、加須宇宙米プロジェクトを盛り上げるため、加須未来館のプラネタリウムと館内のオープンスペースの2か所でパブリックビューイングを開催しました。

オープニングセレモニーでは、角田守良加須市長からの挨拶に加え、山下雄希加須市議会副議長、株式会社DigitalBlast代表取締役CEOの堀口による来賓挨拶が行われました。その後、YouTubeライブ中継を大越小学校の子どもたちと一緒に視聴し、打ち上げ時、会場は歓声と拍手に包まれました。子どもたちからは「迫力があった」「格好良かった」「宇宙米が帰ってくるのが楽しみ」などのコメントが聞かれ、最後に早稲田大学創造理工学部形成システム工学科の野中朋美教授が講評を行い、パブリックビューイングを締めくくりました。

 

(左から)早稲田大学野中教授、DigitalBlast CEOの堀口、角田加須市長、小野田加須市教育委員会教育長

 

CEO堀口の挨拶

 

会場のプラネタリウム

 

■加須宇宙米プロジェクトについて 

「加須宇宙米プロジェクト」とは、宇宙利活用による地域活性化を実現するため、DigitalBlastと埼玉県加須市が協働で、埼玉県内一の収穫量を誇る加須市の米(種籾)を国際宇宙ステーション(以下、ISS)へ送り、数カ月のあいだISS/「きぼう」日本実験棟船内で保管、その後、地球に帰還させてブランド米を生産するプロジェクトです。

種籾はISS「きぼう」日本実験棟で保管されたのち、地球に戻り、加須の地で栽培される予定です。

当社CEOの堀口は加須市出身であり、宇宙利活用を通して地域活性化に貢献したいとの思いから加須市へ本プロジェクトを提案、実施に至りました。本プロジェクトで生産されるブランド米を通じて、加須の魅力を国内外に発信することを目指します。

世界的な成長産業として、宇宙ビジネスは近年大きな注目を集めていますが、宇宙という環境を活かすことは、地域における新産業の創造や新たな価値の創出にも寄与する可能性をもっています。

加須市から4月に受領した種籾は、湿度等を管理しながら打ち上げまで保管されました

 

本プロジェクトのためにデザインされたミッションパッチ。米のシルエットが宇宙への軌跡になるメインモチーフに、加須市のイメージカラーであるブルーとオレンジを使用しています

 

 

将来世代の教育と、宇宙農業実現に向けた基礎研究にも貢献

本プロジェクト推進にあたり、DigitalBlastは加須市と協力して、地域の子どもたちが宇宙について学ぶ機会を設けるなど、宇宙産業が拡大する将来に向け、未来世代の教育を支援する取り組みも行っております。

また、種籾が地球に帰還した後は、アカデミア等の研究機関と連携して種籾の重力応答の解明を図ることで、将来的な宇宙農業実現に向けた知見を獲得することも目指します。

DigitalBlastでは引き続き、ステークホルダーの皆さまと協力し、地域の産業振興と将来世代の教育、そして人類の宇宙進出に向けた科学的知見の獲得を目指す本プロジェクトを推進してまいります。