慶應義塾大学神武直彦教授 顧問就任のお知らせ
2021年10月21日
当社は、より迅速な意思決定の実行、および宇宙/デジタルビジネス強化のため、下記のとおり顧問人事を決議し、10月1日付で新任顧問1名が就任いたしましたのでお知らせします。
スマートフォンや人工衛星といったIoTテクノロジーによるデータや社会調査・対話による人を介したデータを活用したイノベーション、社会技術システムのデザインとマネジメントをご専門とする慶應義塾大学神武直彦教授の顧問就任に伴い、更なる事業の拡大と高度化を目指します。
■新任顧問
氏名:神武 直彦(こうたけ なおひこ)
就任日:2021年10月1日
経歴:慶應義塾大学大学院理工学研究科修了後、宇宙開発事業団(現宇宙航空研究開発機構)入社。
H-IIAロケットの研究開発と打上げに従事。
欧州宇宙機関(ESA)研究員を経て、宇宙航空研究開発機構主任開発員。
国際宇宙ステーションや人工衛星に搭載するソフトウェアの独立検証・有効性確認の統括および宇宙機搭載ソフトウェアに関するアメリカ航空宇宙局(NASA)、ESAとの国際連携に従事。
2011年度より慶應義塾大学准教授。2018年度より同教授。
地球観測や衛星測位による宇宙IoTデータや社会調査法などによる人を介したデータによる農業、防災、街づくり、ヘルスケア、スポーツなどに関する社会課題解決を国内外で推進。測位航法学会理事。日本航空宇宙学会宇宙ビジネス共創委員会委員長。宇宙サービスイノベーションラボ事業協同組合代表理事。国内外の宇宙政策に関する各種委員を歴任。博士(政策・メディア)。
■論文
・Akinori Komaki, Akira Kodaka, Eri Nakamura, Yu Ohno, Naohiko Kohtake, System Design Canvas for Identifying Leverage Points in Complex Systems: A Case Study of the Agricultural System Models, Cambodia, Proceedings of the Design Society, 1, pp. 2901-2910, August 2021.
・Naomi Simumba, Suguru Okami, Akira Kodaka, Naohiko Kohtake, Spatiotemporal Integration of Mobile, Satellite, and Public Geospatial Data for Enhanced Credit Scoring., Symmetry,13(4), 575, March 2021.
・Akira Kodaka, Natt Leelawat, Jing Tang,Yasushi Onda, Naohiko Kohtake, Government COVID-19 Responses and Subsequent Influences on NO 2 Variation in Ayutthaya, Thailand., IEEE Second International Symposium on Instrumentation, Control, Artificial Intelligence, and Robotics, pp. 1-4, January 2021.
・Kenichi Tabata, Madoka Nakajima, Naohiko Kohtake, Design of Entry Detection Method for Top-Bounded Spaces Using GPS SNR and Spatial Characteristics for Seamless Positioning in Logistics Facilities,Sensors, 20(23), 6864, November 2020.
・Akira Kodaka, Akiyuki Kawasaki, Naruhiko Shirai, Ralph Allen Acierto, Win Win Zin, Naohiko Kohtake,User Stories-Based Requirement Elicitation for Data Visualization to Support Decision Making in Water Resource Management at Bago River Basin, Journal of Disaster Research, 15(3), 312-323, March 2020.
■就任コメント
宇宙技術やそれに関係するデータはこの10年間で飛躍的に高度化し、コモディティ化し、誰もがそれに触れる機会が日常的になってきました。
例えば、多くのスマートフォンは常に測位衛星の信号を受信して位置情報を把握していますし、そのスマートフォンで扱っている様々な地図情報は地球観測衛星が取得したデータが基盤になっています。
人工衛星や国際宇宙ステーションといった宇宙インフラの整備が進む一方で、第5世代移動通信システム(5G)をはじめとした地上ネットワークも拡大し、どこで何が起きているのかを迅速に把握・分析できる環境が整いつつあります。こうした環境の変化において重要なことは、物事を俯瞰的に捉え、アイデアを生み出し、行動する力だと思います。
DigitalBlast は、デジタル(Digital)の力によって宇宙産業に良い意味での革新的な爆風(Blast)を生み出すために様々な取り組みをしています。その取り組みは興味深いものが多く、今回ご一緒させて頂くことになりました。
約60年前にユーリ・ガガーリンが人類初の宇宙飛行を成し遂げました。これから60年後に宇宙産業はどうなっているのでしょう?その未来を創る取り組みにDigitalBlastの一員としてご一緒できることを嬉しく思います。宜しくお願い致します。